世界に“コンピュータ”は5つあれば足りる:@IT
世界にコンピュータは5つあれば足りるとは、なんて馬鹿げた考えなんだろうと思うかもしれません。しかし、私はこの考えは非常に素晴らしい考えだと思います。
高速な常時アクセス環境が整えば、コンピュータ資源は数個のグリッドシステムに集約され、残りの小文字の“computer”は、“Computers”の画面表示装置になるというわけだ。 世界に“コンピュータ”は5つあれば足りる:@IT
この文章だけ見ると、 ちょっと難しいかもしれませんが、簡単に言うと……
サーバが1つあり、高速にアクセスできる環境さえあれば、そのほかの端末はサーバの情報を表示したり加工したりする装置になるということです。
たとえば、今でも、Gmailやmixi、ブログなどでやっているように、情報自体はGmailやmixi、ブログシステムのサーバ上にあって、その情報をブラウザなどから表示・加工しています。
そのような利用形態が、もっともっと進んでいき、最終的にはサーバ上にすべてのデータが集約されるということです。
5つあれば足りるということですが、もちろん、5つという数にはそれほど意味はなく、5つと言えるくらい小さい数という意味です。さらに、高速な常時アクセスできる環境がない場合や、セキュリティー面などで外部との接続ができない場合は、別のコンピューターとなります。
さて、「世界にコンピュータは5つあれば足りる」の世界についてもう少し話してみたいと思います。
現在、私自身、メールデータはGmailで管理していて、複数のパソコン、スマートフォン、ケータイからアクセスしていますし、RSSリーダーについても、同じような環境を構築しました。
メモデータやスケジュールデータについては、見たいときに1秒もかからずに見られるくらいの素早い応答が必要なので、ネットーワーク上のサーバには保存できていませんが、もし、今よりも高速にアクセスできるシステムがあれば、それらのデータもネットワーク上のサーバに保存すると思います。
それらの技術的理由やセキュリティー的な理由から、ネットワーク上のサーバに格納できないデータをのぞいて、サーバ上にデータがあって、そのサーバのデータを表示・加工するというのは、非常に楽です。
外出先でケータイやスマートフォンを使って、自分宛のメールを読み書きできますし、読み書きしたデータは、帰宅してパソコンを開いても、外で読み書きした最後の状態と同じ状態になっています。
隙間時間を使って、ちょっとした作業ができます。
しかも、自宅に帰ってきてからPDAとパソコンを同期するような作業さえ必要ありません。
世界に“コンピュータ”は5つあれば足りるという考えは、非常に思慮深い考えだと思います。