SoftBank X02HTの写真付きレビュー(ハードウェア編)
X02HTは、私が今までに使ってきたモバイル端末の中で、最高のハードウェアです。
何年も待ち望んできた、日本国内で普通に使えるTreoタイプの端末だから。
……という理由だけではありません。
その理由を、この記事の中で、少しずつ説明してゆきます。
私はX02HTの発表があったばかりのとき、絶対に黒を買おうと思っていました。
しかし、店頭でモックアップを見た瞬間、オレンジに一目惚れです。オレンジというより橙色という和名がふさわしいとも思える、深みのある濡れたような艶。色気のある漆器のような風合いを感じさせてくれます。
派手なばかりでなく、色気のあるこの色に、私は惹かれました。
X02HTの裏面。
カメラのレンズより少し高い場所の両端に、突起が付いているのがわかるでしょうか。
拡大すると……
写真中央の、X02HTの角の部分にある突起がわかるでしょうか?
この突起はゴムでできています。
PDAなどを堅い机の上に置くと、「コツン」とか「カツン」という音とともに、爪の先で机を叩いたような堅い嫌な感触が伝わってきます。
しかし、X02HTは、このゴムの突起があるおかげで、堅い者同士がぶつかり合う嫌な感触が無く、適度にやわらかい、高級乗用車のドアを閉めたときのような音と感触が伝わってきます。
上の写真は、X02HTの右側面です。
中央が凹むような形で、波を打っているのがわかるでしょうか。
側面にある波が、X02HTを持って操作しようとする指に寄り添ってくれます。
X02HTを机の上から持ち上げるときも、この波の凹んだ部分に指がひっかかり、楽に持ち上げることができます。
X02HTのデザイナーが、意図してここまでハードウェアを作り込んだのかどうかわかりませんが、非常に繊細に作り込まれているように感じました。
利用者がはっきり意識することはないけれども、手に持った瞬間、指先から、このハードウェアは何かが違う。心地良い。ということが、やさしく伝わってくるような、そんな仕上がりです。
ここまでハードウェアに関心したのは、Palm m505以来です。Visor DeluxやPalm m505が好きだった人なら、きっとこのハードウェアも好きになると思います。