docomo 2008秋冬モデル発表
docomoが、2008秋冬モデルを発表しました。
今回のdocomoは「よくできました。」という感じです。製品群を「STYLE」「PRIME」「SMART」「PRO」の4つにカテゴリー分けし、それぞれ特徴をしっかりと出した製品が発表されています。
私がとくに気になった製品は、SH-04Aです。少し前にSoftBank 922SHを買おうかどうか迷っていたので、SH-04Aを買ってもいいかもしれないと心が揺れています。今のところ、外観とスペックしか報道されていませんので何とも言えませんが、使いやすそうなアプリが付属していたら入手するかもしれません。
さて。
機種についてのレビューは他のサイトでたくさんされていると思いますので、私はビジネス面についてコメントしてみようと思います。
今回、docomoは、SoftBankのようなラインナップで製品を発表しました。
SoftBankの製品と、今回docomoから発表があった製品を見比べていくと、だいたい似通ったカテゴリーの製品があると思います。
これはつまり、ランチェスター戦略の強者の戦略と言えます。
強者の戦略とは、その業界で1番手の者(強者)が、2番手以降の弱者に対してとる戦略で、2番手以降が成功したのと同じような製品を発表し、「業界1番手のうちにも同じような製品がありますよ」と言って顧客の流出を防ぎ、2番手以降がのし上がってくるのをつぶす戦略です。
そんなわけで、今回のdocomoは、目の上のたんこぶになりつつあったSoftBankに対して、したたかな戦略で攻撃を仕掛けてきたように見えます。
しかし、docomoの製品群やサービスを見る限り、それだけなんですよね。その後の戦略が見えない。そのため、「大変よくできました。」ではなく「よくできました。」止まりです。
ところで、SoftBankは、つぶしにかかってきたdocomoを引き離さなければいけませんから、ボーナスシーズンまでに何らかの発表をするのではないかと思います。
それがどんなものになるか分からないし、そもそも発表はないかもしれませんが、docomoがまともな製品開発をするようになってきたおかげで、今後の日本の携帯業界の動向が更に面白くなってきました。