X03HTは携帯電話であることをアフォードする。
X03HTを、会社でも使い始めました。X02HTを利用していた頃と比較して大きく変わったのは、携帯電話としての存在感でした。X03HTは、携帯電話であることをアフォードしてくるので、携帯電話として利用しようという気持ちが自然に起こってきます。
ところで、アフォードするというのはアフォーダンスをすることであり、アフォーダンスとは何かと言うと……
アフォーダンス(affordance)とは、環境がそこに生活する有機体に対して与える(afford)「意味」のことである。アメリカの知覚心理学者ジェームズ・J・ギブソンによる造語で、生態光学、生態心理学の基底的概念である。 アフォーダンス - Wikipedia -
なにやら難しい言葉が並んでいますが、簡単に言うと、物が人間に向かって、その物をどのように扱うべきか、使い方を訴えかけてくるということです。
たとえば、赤い蛇口と青い蛇口があったとき、人間は、青い蛇口をひねったときに冷たい水が出てくることを期待します。つまりそれは、青い蛇口は冷たい水が出てくることを、人間に対して訴えかけている(アフォードしている)ということになります。
……ちょっと難しかったでしょうか(^^;
もうちょっとひらたく言うと、物が訴えかけてくる存在感みたいなものです。
ガラスのようなものがあれば、人間は壊れないようにそっと扱いますし、石ころのような頑丈そうなものがあれば、人間は壊れない物と思って気軽にあつかいます。
つまり、ガラスは壊れそうな事を人間に訴えかけていて、石ころは壊れなさそうなことを人間に訴えかけています。物が人間に対して訴えかけることが、アフォードするということになります。
さて。話しがそれてしまいましたが、X03HTは、携帯電話のような形状をしているので、携帯電話であることを利用者にアフォードしてきます。ですから、今までのSoftBankのスマートフォンとは違い、X03HTを携帯電話として気軽に使える気分になります。
そんなわけで、スマートフォンが携帯電話らしい形をしていることは、意外に重要なことであるような気がします。