Zaurus SL-C3000にEmacsをインストール
Zaurus SL-C3000にEmacsをインストールしました。その際の設定内容についてのメモです。
今回、ZaurusにEmacsをインストールするさいに気になったことは、日本語が使えるかどうかということ。いくつかのサイトを調べてみたところ、日本語の入力・表示が可能なTerminalがあったので、それをインストールしました。その後、Emacsのインストールを実行し、Emacsの設定をいじりました。
日本語Terminalのダウンロード
以下のサイトで配布されている、「日本語入力欄付きワイド版パッケージ」をダウンロードします。
「日本語入力欄なし」をダウンロード&インストールした場合、そのままでは日本語の入力はできません。
TITLE: いとしの liza/qpe-embeddedkonsole-ja ワイド版
URL : http://kimux.org/liza/index.shtml#kon
- qpe-embeddedkonsole-ja_1.6.0-jinput3_arm.ipk
qpe-embeddedkonsole-ja 日本語入力欄付きワイド版パッケージ
Zaurus用 Emacs
ZaurusにEmacsをインストールするには、以下のサイトで配布されている、6個のパッケージが必要です。
TITLE: zaurus-ja/emacs21
URL : http://sourceforge.jp/projects/zaurus-ja/
- emacs21-bin_21.2.1-20021126b_arm.ipk
- emacs21-leim1_21.2.1-20021126_arm.ipk
- emacs21-leim2_21.2.1-20021126_arm.ipk
- emacs21-lisp1_21.2.1-20021126_arm.ipk
- emacs21-lisp2_21.2.1-20021126_arm.ipk
- emacs21-lisp3_21.2.1-20021126_arm.ipk
TerminalとEmacsのインストール
Zaurusの「ソフトウェアの追加/削除」ツールから、Zaurusにアプリケーションをインストールするときの、通常のインストール手順でインストールします。
日本語Terminal(端末ウィンドウ)を起動
インストールが無事完了すると、「アプリケーション」タブの中に、「端末ウィンドウ」というアイコンが出てきます。(赤いタコのアイコンです)
端末ウィンドウを実行すると、コンソールが表示されます。
Emacsを起動
端末ウィンドウ起動後、コンソールから「emacs」と入力して実行すると、Emacsが起動します。ただし、そのままでは日本語が通りませんので、「~/.emacs」に以下の設定を書き込みます。
(set-buffer-file-coding-system 'euc-jp-unix)
(set-terminal-coding-system 'euc-japan)
(set-language-environment "Japanese")
(set-keyboard-coding-system 'euc-jp)
「~/.emacs」の設定が終わったら、Emacsを再起動してみてください。もう一度「~/.emacs」を開いて、以下のように編集テストをしてみましょう。
;;; 日本語の設定
(set-buffer-file-coding-system 'euc-jp-unix)
(set-terminal-coding-system 'euc-japan)
(set-language-environment "Japanese")
(set-keyboard-coding-system 'euc-jp)
無事、「日本語の設定」と書き込めたら、最低限の設定は完了です。
もし、日本語がうまく入力できなかったら、以下の手順を試してみてください。運がよければ日本語の入力が可能になると思います。
- キーボードから「Fn + q」を入力
- Fontから、そのとき利用していなかったFontを選択
- Emacsを再起動
- 日本語を再入力